2015年8月13日に、大阪府寝屋川市で当時中学一年生だった男女を誘拐し、二人を殺したとされ、2人の殺人罪に問われている山田浩二被告。
逮捕された直後は、黙秘をしていましたが、現在は、女の子は殺したが、男の子は熱中症で死んだと自供をしたとされる事件。
果たして、山田被告は、極刑になるのか、心身衰弱を理由に減刑はあるのでしょうか。
山田浩二被告はサイコパスなのか?
中学生二人を殺害したとされる山田被告。
今回の事件が初犯ではなく、前科がありました。未成年の頃にも、犯罪を犯して、少年少年鑑別所に入っていたとされています(4)
山田被告は、サイコパスなのでしょうか?
サイコパスとは、反社会的な人格の一種とされています。
サイコパスには、いくつかの定義がありますが、その中の1つに、
「罪悪感を感じない」
とあります。
山田被告は、この定義に当てはまる人種です。
そもそも、殺人を犯す人は、ほとんどの人が罪悪感を感じないから殺人を犯すのです。
殺人を犯して、逮捕されても、当初は黙秘をしていたこと、未だに中学生の男子生徒への殺人を認めていないことを考えますと、彼は罪悪感を感じていないのです。
サイコパスとは、殺人をしても、それらを反省することなく、殺人を快楽に感じてしまうことを指します。
山田被告が、被害者を殺すときに、快楽を感じていたかもしれません。
しかし、本物のサイコパスとは、殺人を快楽と感じて、続けている人のことです。
例えば、殺人が公になり、逮捕されたとしても、精神疾患を盾にすることもなければ、反省の弁を遺族に向けて言うこともありません。
つまり、山田被告は、本物のサイコパスではないという事です。
自分がやってしまったことを、反省することも、反省をするふりをすることもないのが、本物のサイコパスなのです。
殺人事件を犯すような犯人は、どこかがずれているからそのようなことを犯すのです。
しかし、そのずれがある人を全てサイコパスにするというのは、いささか違うようにも思えます。
裁判で土下座したのは演技じゃないの?
今回の裁判で、山田被告は、裁判長が制止したにも関わらず、目の前にいない遺族に謝罪をしています。
それも、土下座謝罪です。
これらの行動は、死刑を免れるためのパフォーマンスではないのでしょうか?
今まで、散々亡くなった被害者や遺族に対して、してきた行動を考えると、これらの謝罪は演技とされても仕方がないのです。
土下座をしたからと言って、それが演技であろうが、本気であろうが、判決に影響することはほとんどありません。
むしろ、裁判所で、裁判長の制止を無視して行った行動を被告が取ったことの方が問題です。
被害者の子供たちを殺害しておきながら、それらの罪から免れる為、罪を軽減してもらうためには、何でもやるような男なのかもしれません。
本当に、遺族に謝罪したい気持ちがあれば、わざわざ裁判の時に、裁判官の前で行う必要はないのです。
5分もの間、土下座謝罪をした彼の印象を裁判官はどう受け止めるのでしょうか。
遺族感情だって、逆撫でされたように思います。
被害者の子供たちは、帰ってきません。
彼らの命を絶った被告の命乞いのような演技、パフォーマンスにしか見えないのです。
本当の謝罪というのは、言葉ではなく、判決が下った時に、それらの刑期を全うすることでしか償えません。
判決も出ていない中で、彼の逮捕されてからの行動を見ていると、演技にしか見えないのです。
謝罪している、精神疾患だと言うことを、訴えたいとしか思えないのです。
山田浩二被告の判決はどうなる?
今回の事件では、山田被告に刑事責任を問えるかが論点になってきます。
心身衰弱だったと認められた場合と、それを否定された場合では、判決が大きく変わってきてしまいます。
心身衰弱だった、責任能力がなかったと判断された場合ですと、無期懲役になる可能性が高いです。
それらが否定された場合、2人なので、死刑になる可能性があります。
2人以上の殺人事件は、死刑になる確率が日本では高いのです。
死刑判決が出ても、最高裁まで、山田被告は闘うつもりだと思います。
最初は、自分勝手に黙秘をしていたのに、現在は土下座謝罪に変化していきます。
土下座謝罪というのも、裁判官の制止があるにも関わらずに行っていることから、身勝手なパフォーマンスにしか見えません。
山田被告は、自閉スペクトラム症だとも、弁護側は主張してきています。
しかし、自閉スペクトラム症と、殺人を犯したこととは、一切切り離しての判決になると考えます。
弁護側は、被告が他人との意思疎通がうまくできない自閉スペクトラム症だとし、
「星野君の死亡後、不安や恐怖で頭がいっぱいになり、自分をコントロールできなくなった。心神耗弱状態だった」
と強調したとされていますが、これは、男子生徒が亡くなった後の話です。
殺人を犯してしまった者は、ほとんど冷静ではいられなくなります、なので、自閉スペクトラム症を出してきましたが、これが判決を左右される一因にはならないのです。
これからも、山田被告は、演技やパフォーマンスをしたり、病気などを理由に、罪を軽減しに来ると考えられます。
しかし、判決は、無期懲役か死刑のどちらかになるでしょう。
彼が行う演技などは、医師の判断などで、明確になるからです。
亡くなってしまった被害者が戻ることはありませんし、遺族が癒される日は来ません。
土下座などで謝罪するよりも、自分が起こしてしまったことを、正確に話すことが、最低限出来る反省の1つなのかもしれません。
まとめ
山田被告の犯した罪は、ほぼ殺人で間違いないのです。
逮捕後の黙秘などから、殺害方法を特定することが出来なかったらしいのですが、「睡眠導入剤」「子供」「死体」などのワードを検索していること、殺人を犯しているのに、それらを否定している感じが、どうも腹が立ちます。
他人でも、こんなやつと思うのですから、遺族の気持ちを考えたら、どうにもやり切れない事件です。
初犯ではないこともあり、まだ若い子供の命が奪われることを防ぐことが出来なかったのだろうかと強く感じました。