韓国で日本人が不法就労!違法と思わせない仕組みをわかりやすく説明

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韓国のコールセンターで働いていた日本人男女20人が、突然逮捕されるという事態が起きました。

詳しくチェックしていくと働いていた日本人たちは「違法とは知らなかった」と話しているそうです。

そのカラクリには、どんな真相があるのか一緒に見ていきましょう。

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エアビーの韓国のコールセンターで日本人が不法就労!

まず今回事件を起こした企業について、ウォッチングしていきましょう。

日本人の不法就労が発覚したのは、アメリカに本社をもつエアビーという企業です。

エアビーってどんな会社なの?

エアビーとはエアビアンドビーが正式名称で、世界トップクラスの民泊サイトを運営する会社です。

サンフランシスコに本社があって、なんと世界190カ国の国の宿情報をアップしています

190といえば世界中どこにいっても、何かしらのホテル情報を流している計算です。

エアビーの規模がわかりますね。

エアビーはドイツの企業を買収してから、どんどん勢力を強めています。

アメリカの本店の他にも、フランスやロシア・ブラジル国内にも支店があり、事業利益をどっさり儲けています。

最近はアジア方面の勢力を強めていて、その一環として生まれたのが韓国支店。

悲しいかな問題は、会社がノリにのっていたココで起こってしまったワケです。

出入国管理法違反でアウト!

エアビー韓国で働いていた日本人スタッフ20人には、男性と女性が含まれていました。

実際に働いていたのは2017年4月ころの話…ということなので、少し前の話になりますね。

詳しい男女比は公表されていないので分かりません。

ただこの事件が発覚したあと、韓国の警察は出入国管理法違反の疑いで、男女20人を書類送検する見通し…と発表しています。

ちなみに書類送検の罰則は、日本人スタッフ20人を雇った韓国コールセンターのスタッフにもおこなわれるそうです。

喧嘩両成敗というヤツですね。

「問題無いと思った」…違法と思わせない仕組みをわかりやすく説明

ちなみに今回書類送検される見通しの日本人スタッフ20名は

「法律に違反しているなんて、まったく知らなかった」

と話しています。

軽いノリで韓国に働きに行ったものの、あとでとばっちりを受けた残念なケース…と言えるでしょう。

けれども、なぜ日本人スタッフたちは「罪にはあたらない」と勘違いしてしまったのでしょうか?

大手だから大丈夫…という安心感

エアビーに頼まれた韓国サイドの代理店は、日本でよく読まれている転職サイトなどを使

「韓国で働く人を募集!」

といった求人広告を出しています。

「えっ?韓国で働くの?」と多くの人はビックリしてしまいますが、働く先が世界的に有名なエアビーとなれば、飛びつく人もいるかもしれませんね。

大手だしアメリカ系企業だから大丈夫だろう…と思った方も多いと思います。

待遇は月給、200万ウォン

ちなみに求人広告に掲載された内容を見てみると、アルバイトの内容は

「1週間に最低5日働けること・1日8時間ワークが可能な人」

とあります。

コールセンターの求人では、よく見かけるタイプの内容ですね。

また

「1年間を想定して、長く働ける人」

も条件になっています。

3日くらいで辞められてしまっては、雇う側も痛いですから仕方ありませんね。

そして驚くべきは待遇、毎月200万ウォン支払われると書いてあります。

ちなみに1円で10ウォンの価値があるため、ざっくり計算すると毎月200ウォンとは20万円のこと。

コールセンターで毎月20万とは、まあ美味しい仕事だと思います。

「就労ビザや申請手続きは、大丈夫」

と韓国代理店は日本人スタッフたちに伝えていたそうですから、甘い条件にのせられてしまっても、しょうがなかったのかもしれません。

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他にこんなケースってあるの?

韓国のコールセンターで日本人20名が就労ビザ問題で、書類送検される騒ぎになっています

他にも似ている事件はあるのでしょうか。

知らないで「雇う」ケースもあり

最近では日本で働く外国人も増えてきていているので、ラーメン店や牛丼屋ののれんをくぐると「へい、いらっしゃい」と外国人の店員さんに出迎えられるケースも珍しいことではなくなってきています。

アルバイトで外国人を雇うときに、気を付けておきたいのが不法就労の問題です。

ビザが切れてしまった外国人の人をスタッフとして雇用していると「雇っている側」も罪にあたります。

「アルバイトで働いていた女の子のビザが切れていた…」

と後から知ってもあとの祭り。

知らなかったでは済まされないため、外国人の人と雇用契約を結ぶ人は事前に法律のことをよく調べておくことが大切です。

海外に行く人も、注意が必要!

また「お得に海外で働こう!」といった内容の魅力的な求人広告につられて、ホイホイ海外に出かけてしまうのも考えもの。

たとえ働く先が大手企業であっても、雇う代理店の担当者が「法律にうとい人」だと、たちまち就労ビザ問題で悪人扱いされてしまうケースもあります。

「ビザは大丈夫」と代理店に言われても、自分で「本当に大丈夫なの?」と疑う気持ちをもつことも自衛につながります。

まとめ

最近は日本政府も日本で働く外国人の数を増やそうとやっきになっているため、就労ビザにまつわる問題は、日本で暮らす私たちにとっても他人ごとでは無くなってきています。

とはいえ、甘い仕事のハナシには必ず何かがあると思って…過言ではないもの。

とくに「海外のお仕事」をおこなう場合には、いくら派遣会社や代理店の人が「問題ない」と言っても、しつこいくらい入念にビザ関係を調べておくのが鉄則といえるでしょう。

もちろん雇うエアビーと代理店側に、まったく非がないわけではありません。

おいしい話でつった代理店サイドも、このような悪事を知りながら目をつぶっていた可能性があるからです。

とはいえ「知らないうちに犯罪者になっていた」なんて残念なミスを踏まないためにも、自分の身は自分で守る努力も大切です。

甘い海外企業での就労には、くれぐれも気を付けましょう。

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